ファミリーに人気の岐阜市・百々ヶ峰(どどがみね)を登って、道迷いしそうな箇所や巻き道の危険性について考えました

11/3(水)は文化の日。
文化的な活動を!ということで、11/28日にファミリー登山教室を開催する岐阜市最高峰の百々ヶ峰(どどがみね)金華山を登ってきました。ハイカー、トレイルランナー、バードウォッチャー、そして親子連れがよく登る低山です。

百々ヶ峰:低山らしい道迷いの罠

低山らしい、分かれて行動して合流できなくなりそうな箇所、巻き道を行くかどうか問題について、ファミリー登山視点で解説します。

百々ヶ峰へのアクセスはこちらをご参考ください。

朝6時過ぎ、ながら川ふれあいの森の駐車場へ到着。駐車場に着くとすでに20台ほどの車が停まっています。さすが人気の低山。野鳥観察の方も多いようです。

トイレの話:駐車場からトイレのある四季の森センターへは5分ほど下ります。往復10分。時間がもったいないという方は、四季の森センター手前の三田洞神仏温泉から道を渡ったところに公衆トイレがあるため、そちらを利用するのがオススメです。もしくは身支度を整えて出発し、キャンプ場のトイレでも良いでしょう。キャンプ場は駐車場から歩いて5分ほど。

ちょっとわかりづらいですが、三田洞神仏温泉の左側の小さな建物がトイレです。

準備運動をして出発。

山火事注意の看板。各務原市の火災では410ha(東京ドーム約87個分)も被害を受けたとのこと。恐ろしいです。

キャンプ場を抜け、塩ビ管のししおどし、岩ゴジラを眺めつつ、三田洞展望広場へ。

岩ゴジラ。口と目が赤く塗られています。ゴジラ感がわかりやすくなったものの、それは自然への配慮が足りないのでは、という疑問も。

三田洞展望広場からさらに上がって林道を渡り、稜線へ。ここで分かれ道が。

出ました、低山らしい分かれ道。こちらは地形図には現れません。
みなさんならどちらを選びますか?
左は石・岩もなくなだらかな上り。右は木の根や岩もある急な上り。
答えとしては、右はやや急な斜面をまっすぐ登る直登ルート、左はゆるやかに登って右に折れ曲がると直登ルートと合流します。
百々ヶ峰稜線はこういう分岐が何箇所も。
親子で登ると、元気いっぱいでアスレチックが大好きな子は右ルートを選ぶかもしれません。疲れてきた親が左ルート、子が右ルートで分かれるかもしれません。この程度の距離ですと、お互い姿は見えないものの、声は届く範囲です。

ではこういった分岐は分かれて行動してもいいか、と判断すると罠があります

分かれて行動して合流できない罠

出典:地理院地図を加工して作成

左ルートと右ルートですが、実際に地理院地図で見てみると、このように一本の道(破線)で表現されています。
前述の左ルートと右ルートは合流していましたが、別の分岐では、この地理院地図で見るとわかる通り、右ルート(赤)を進むと、まっすぐ百々ヶ峰へ向かう道と、南(地図の下)に折れていく道の分岐があります。そしてこの分岐は、左ルート(青)からは一段高いところにあり、また木々に遮られて全くわかりません(この点も地形図には現れません)。

つまり、先程の前提の通り左ルート(青)を親が、右ルート(赤)を子どもが単独で歩いているとすると、左ルート(青)と右ルート(赤)は合流するだろうと思っていると、右ルート(赤)の分岐点で子どもが南へ下ってしまうかもしれないという懸念があります。

「山頂へ向かっているのだから下っているのはおかしい」と気づくことができると良いのですが、知識や経験が乏しい子どもですと難しいかもしれません。

このように、思わぬ分岐が出てくることがあるため、山では分かれて行動することは避けるべきです。

百々ヶ峰山頂へ

登り始めて2時間弱で百々ヶ峰山頂に到着!東と南が開けています。南方面は金華山、名古屋駅のビル群が見えます。

東方面はこちら!朝もやが山にかかって幻想的ですね。左向こう側にある大きな丸い山は恵那山です。うーん低山ながらこの雰囲気。さすがは岐阜の山。あなどれません。しばらく眺めていました。

ここからは北の権現山方面へ降りて行きます。

地図にない巻き道分岐

百々ヶ峰山頂から下り切ると林道に合流。そこにトイレがあります。きれいなトイレで手洗水はポンプ式の井戸水。

ここでは、権現山へ向かう右の正規のルート(上りの木段)と、左の巻き道(細いが平坦)があります。

巻き道とは:上りや危険箇所を迂回する道。

出典:地理院地図を加工して作成

「ちょっと疲れたから権現山へ行かずに、巻き道でショートカットしようかな」と考える人もいると思います。地形図を読める人はわかる通り、巻き道は平坦。正規ルートは上りとなります。

さて、山で巻き道を選んでも良いのでしょうか?

絶対的な正解はなくケース・バイ・ケースとなりますが、一般的に巻き道は正規ルートと比べ整備されておらず、歩きづらい、踏み跡が怪しく迷いやすい、危険な箇所もあります(ただし、地図に載るくらいの巻き道であればそこまで危険はないでしょう)。
地図にない巻き道に関しては、バリエーションルート(正規ルートではない難しいルート)の可能性もあります。
もし巻き道を選ぶ場合はメンバーを偵察に行かせて安全を確認することをおすすめします。不安がある場合は正規ルートを選びましょう。

なお、百々ヶ峰のこのルートに限定して言えば、この巻き道は道幅は狭いものの、安定して歩けるルートとなります。権現山に登れない、でも林道を歩いて下りたくないという場合には使うのも良いでしょう。

下山

権現山からの下りの尾根を歩きつつ、さきほどまで歩いていた百々ヶ峰の尾根を眺めます。標高差300m程度とは言え、なかなかの高低差。その後林道に下り、駐車場へ。

下山後の温泉

下山後は三田洞神仏温泉も良いでしょう。営業時間が11月から2月の間は16時までと早い点、石鹸やシャンプーは持ち込みが必要である点にはご注意ください。

今回私が行ったのは岐南インター近くの「ぎなん温泉」。土日祝で大人800円。この価格になんと岩盤浴代も込み。レストランもあるため、夕飯もここで食べて、帰ったら後片付けして寝るだけ、というプランもお薦めです。

まとめ

百々ヶ峰は山頂展望台からの眺めもよく、道も比較的整備されており、歩きやすい山です。ただ、細かな分岐もあり、油断しているとはぐれたり迷ったりする、そんな側面もあります。

11/28日にはこの百々ヶ峰で地図/アプリを使いながら歩く講習会を開催します。講師の田中ガイドは、植物の話、地質の話も詳しいので、山の雑学にも詳しくなれますよ!また、簡単なロープワークや時間があればハンモック体験も行います。
登山を始めてみたいというご家族のご参加、お待ちしております!