南アルプス仙丈小屋にお伺いして山小屋の魅力や登山者の方への注意点をお伺いしてきました!
*仙丈小屋の山小屋の最新情報は、
で確認してくださいね!
仙丈小屋はどこにあるの?アクセスは?
仙丈小屋は、”南アルプスの女王”と言われる仙丈ヶ岳の山頂直下、15分ほど下ったところにあります。標高は2900mほど。
一番手頃なアクセス方法は、北沢峠(標高約2030m)までバスで行き、そこから歩きで4時間ほど登ります。
管理人の狩野俊一さんに動画でインタビュー
仙丈小屋の管理人は今年から就任となる狩野俊一さん。もともとは北沢峠のこもれび山荘で長年料理長として働いてきた経歴の持ち主。
こもれび山荘での休憩時間は、トレイルランニングで周辺の山へのタイムトライアルに挑戦し、こもれび山荘と仙丈ヶ岳の往復はのベストタイムは2時間を切るのだとか(すごい…)。
そんな狩野さんに、仙丈小屋の特徴と、小屋の利用者の方へのアドバイスをお話いただきました!
特徴:朝焼け・夕焼けを楽しめる絶好のロケーション!
仙丈小屋は藪沢カールの中にあり、仙丈ヶ岳の稜線へは歩いて15分程度。
朝焼けは北東の小仙丈ヶ岳方面のルートを登ったところから。南東に目をやれば富士山、北岳、間ノ岳と、日本の標高トップ3を眺めることができます。運が良ければ白い甲斐駒ケ岳が赤く染まる姿を見られるかも。
夕焼けは西の方の稜線へ。空や雲が茜色に染まる美しい時間を過ごせます。
登山者の方へのアドバイス1:水場は枯れることも。多めに水を持ってきてくださいね。
私が訪問した日は、直近の台風と夕立で「南アルプスの天然水」が飲み放題でしたが、例年ではお盆には水が枯れるそうです。夕立や台風などで回復することもあるようですが、念の為お水は多めに担いで上がりましょう。
登山者の方へのアドバイス2:悪天候時は藪沢の樹林帯コースがおすすめ。
北沢峠から仙丈小屋へは、小仙丈ヶ岳経由の稜線ルートと、馬の背ヒュッテ経由の樹林ルートの2種類のルートがあります。
悪天候の際には、風や雨に晒される稜線ルートではなく、樹林ルートを選びましょう(大雨の場合は樹林ルートは、沢の増水にも注意が必要ですが)。無理して稜線を歩いても、景色も楽しめないですしね。また雨で濡れると、夏でも低体温症の危険もあります。
やまスク的ポイント:稜線の近さとそこからの朝焼け・夕焼け
なんとトイレが水洗!太陽光発電も風力発電も!登山口から遠いのに、実はハイテクな仙丈小屋。
狩野さんはじめスタッフの方も丁寧で親しみやすく、大変気持ちよく過ごすことができました。
この小屋の管理人になる前、仙丈ヶ岳は狩野さんにとってはトレイルランニングで日帰りの山でした。それが、今シーズンからこの小屋で日々生活するようになり、朝焼け・夕焼けなど、仙丈ヶ岳と仙丈小屋の魅力を再発見したのだとか。
稜線から眺める富士山・北岳・間ノ岳の並びについて「こんなに等間隔に綺麗に並んで見える場所は他にないと思うんですよね」と誇らしげに話す狩野さんに、「誰かに愛されている山」が大好きなやまスク北村は「仙丈小屋、良い小屋だなー、仙丈ヶ岳、良い山だなー」とほっこりしたのでした。
狩野さんには今後の構想についていくつか教えていただきました。実現したらすごく仙丈ケ岳の楽しみ方が更に広がる!とワクワクするアイデアも。
今後も仙丈小屋の発展が楽しみです!